本稿には『平和』というテーマに関する引用文の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『マイトレーヤからのメッセージ』、『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師のことば(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
我が友よ、わたしはあなたがたに平和への道を、すなわち神への道を示すために、あなたがたと共にここに居る。単純な正義があなたがたをそこへ導く。これを悟り、あなたがたの周りに正義と愛を創造しなさい。これを悟り、わたしの先導に応える用意をしておきなさい。わたしの教えは、相変わらず非常に単純である。人は分かち合うか、死ぬかである。
これを口にするのはひどくいやなのだが、しかしこれは真である。今日、多くの者がこのことを認めている。善意の人々が集団をなして、正義と平和への希望と夢を高く掲げて振り回すだろう。この叫びが世界の諸国に真理の松明を灯すだろう、そしてその中心にわたしが居る。
(メッセージNo.135、p.398)
平和は、正義が支配する時、分かち合いが人間の心(ハート)を開き、人々を信頼することに目覚めさせる時にのみ、訪れるだろう。かくして、人は正義と分かち合いのために働き、声高に語らなければならない。正義と分かち合いのみが人間の苦しみを、テロ行為と戦争を終止させるだろう。あなた方の兄であるわたしたちは、わたしたちの分担を果たす用意がある。わたしたちは「共通の利益(善)」のためのあらゆる行動を強化するだろう。わたしたちは自分たちの力を顕す機会を待っている――過去の間違いを正すのを助け、戦争の無益さを人間に示す。わたしたちは、戦争の終止を呼びかける者たち、人事の中に健全さとバランスの回復を求める者たち、すべての者のための正義(公正)と自由の創造を求める者たちすべてを� ��持することを誓う。わたしたちにあなた方を助けさせてほしい。わたしたちの分担を果たせるように、わたしたちを助けてほしい。わたしたちは、いつものことながら、「共通の利益」のために行動することを願う、それが人類すべての最善の利益であるとわたしたちは思う。かくして、わたしたちは分かち合いを提唱する、かくしてわたしたちは正義を勧告する、かくしてわたしたちは自由と平和を分かち合いと正義の確立の頂点として見なす。この世界の救済のために共に働こうではないか。人類種族の利益のためにお互いの(意見の)相違を放棄しようではないか。健全な行動を勝利させて、人類に平和のための彼らの共通の必要を理解させよう。そして病める世界を復活させようではないか。
多くの者が未来を恐れながら待つ。人間が道を見失ったのではないか、いまや平和への道を見いだすには遅すぎるのではないかと恐れる。わたしたちの勧告はそうではない。平和への道は簡単に見いだせることをわたしたちは知っている、正義と信頼の創造を必要とするのみである。分かち合いのみがその信頼を生み出すだろうということを、そしてそれが人類にテロ行為と戦争の両方を放棄させるようになることを、わたしたちは知っている。そのようになるだろう。そのようにして、人類はついに恐怖と不信のグラマーから解放されて、実際にそして歓びのうちに未来を創造する用意を整えて、マイトレーヤの「兄弟愛と正義」のメッセージに応えるだろう。
(『覚者は語る』―覚者たちの誓い;シェア・インターナショナル、2004年2月号)
人類にとって次の運命づけられたステップは正しい人間関係の創造です。それは平和に生きる能力を顕示することを意味します。もし私たちが平和に生きることができなければ、この先全く生きられないでしょう。なぜなら今日、大規模な戦争はすべての生命を破壊するからです。だから正しい人間関係に向けての最初のステップは、平和の状況をつくり出すことです。マイトレーヤは、これは単純なことだが、平和を生み出す方法は一つしかないと言われます。それは世界に正義をつくり出すことです。正義なしに平和はなく、平和なしに世界はありません。どうやって正義を手に入れるか。資源を分かち合うことです。世界のすべての人々にとって十分なだけの資源は存在します。分かち合うとき、私たちは神性への最初のステップ� ��踏み出すのだとマイトレーヤは言われます。分かち合いは神聖なことであり、自由は神聖なことであり、正義は神聖なことであると彼は言われます。これらはすべて神の様相です。「己の神性を顕すために、人はこの三つを心に抱きしめねばならない」
(メッセージ第81信)
(ベンジャミン・クレーム著『大いなる接近』p.42)